重力異常地点・目田森林公園の不思議

重力異常地点では、たとえば右にいる人が高く見えたり、どう見ても高いほうへ向かってボールが転げたりします。アメリカ・カリフォルニア州にも同じ異常地点があります。私は30年くらい前にそこを訪れ、多くの日本人と共に仰天したことを今でもよく覚えています。世界中では何ヶ所かおなじような重力異常地点があるそうです。

この重力異常地点が島根県出雲市の目田森林公園にもありました。広さは50㎡くらいの狭い場所ですが、ここに入ると突然気分が変調をきたし、目をつぶっていてもわかります。実際には山の斜面にあり、目をつぶって歩くことはできませんが、ともかく異常を感じます。人為的に傾けた小屋がそこに建ててあり、小屋の中と出口付近の狭い範囲で重力異常をきたしています。なお、広さは、カリフォルニア州のものもここと同じくらいでした。

「百聞は一見にしかず」がまさにぴったりの場所です。ここの写真でその異常ぶりを感じください。普通ではない状況がよくわかると思います。なお、これらの写真は私が普通に撮って、そのまま何の加工もせずに掲載したものです。

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背比べ:左 背比べ:右
背比べの説明
傾く部屋 外観

付け加えますと、このような貴重な自然遺産にもかかわらず目田森林公園のホームページなどにもこれは紹介されていません。島根県人の「恐ろしいまでの謙虚さ」がここにもでています。同じ島根県は荒神谷において、それまでに国内で出土した銅剣の数より多い358本の銅剣が出土し、日本考古学会に衝撃を与えましたが、今や忘れ去られつつあるのと同じでしょう。

目田森林公園へは、出雲空港から車で50分くらい。興味ある人はぜひ一度ご自身の目と体でこの重力異常を体感してください。できれば、学問的な説明を知りたいのですが、カリフォルニアでは、アインシュタイン一行の調査の写真と、理由はよくわからないとの説明があっただけです。私見では、重力は確かに重力線で表現できるようなもので発生し、重力線は状況により大きく曲がるためでは、というのが私の考えです。しかし、なぜこのような狭い場所で曲がるのか、といったもっとも重要な点に関しては見当もつきません。

科学とか自然に興味ある人には、出雲大社くらい面白い目田森林公園の重力異常地点の体験をぜひ薦めます。

場所:島根県出雲市佐田町反辺1141-4
http://www.town.sada.shimane.jp/sada/meda.htm

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